千葉県で有名な鰻屋さん【かどかわ】千葉県・成田市

千葉県民なら知っている人も多い鰻の名店。場所は千葉県成田市下方1192−2という辺鄙な場所で営んでいる。私が初めて行った時は(え?こんな場所でやってるの?知らなかったら絶対入れないお店じゃ〜ん)という印象だったのを覚えている。しかし、斜め向かいには“い志ばし”という某番組でキタナシュランを獲得した鰻屋があったり、通り沿いに何軒か鰻屋がある事を考えると、鰻エリアだという事を知った。


 ところで、貴方は鰻の生態をご存知でしょうか?鰻は現代の化学を持っても謎多き生物らしい。私は今まで淡水魚だとおもっていたが、実は海で生まれて川に登ってきているらしい。しかもかなり離れた海域で生まれている可能性が高く、いまだにどうやって生まれてきているのか分かっていないらしい。なので、養殖する事は難しいので、稚魚を捕まえてきて育てているらしい。あんな小さなヒレで何千キロと泳いでくる体力はまさに化け物だ。彼等は海で生まれたのに、何しに日本まできているのだろう?もしかして、人類の始まりは鰻だったのか?まさか……。
 だいぶ話が逸れてしまったが、“かどかわ”は比較的リーズナブルなお値段で鰻を食べさせてくれる。メニューは至ってシンプルで、うな重、蒲焼、白焼等がある。うな重に松竹梅はなく、うな重一択。数年前に来た時は2.800円くらいだったが、久しぶりに来たら3.600円に上がっていて正直怯んだ。(3.600円は高いですよぉ〜。家族6人でサイゼリア行けますよぉ〜。)と思ったが、これも全て、現総理大臣のせいだ。国民から搾取した金を外国にばら撒きやがって。もうあいつの眼鏡隠して、ついでに前頭葉取ってやろうかな。

そんな事を思いながらうな重を注文する。かどかわは注文してから調理を始めるので、出来上がりに30分くらい時間がかかる。混んでたらもっと時間かかるかも。やっぱり本物の鰻屋は注文してから調理してくれるって訳よ。作り置きの鰻を温め直して出す店は鰻屋じゃねぇ。こちとら江戸っ子は、気は短けぇが、鰻を待つのは何の苦でもねぇ。てぇやんでぇ!


 どれくらい待っただろうか。まだ来ない。あれ。もしかして、忘れられてるのかな。でも、私より先に来ていたあそこの客もまだ来てないから大丈夫か。お腹空いたな。鰻なんて久しぶりだな。最後に食べたのいつだっけ?あっ、そういえば、一昨日ふるさと納税で頼んだ鰻食べたわ。うなぎって美味しいよな。最後の晩餐はうなぎがいいな。あっ、でも鮨もいいな。どっちも捨てがたいな。う〜ん迷うな。でも、リアルに考えると、結局病院食になるんだろうな。最後の飯が病院食か。嫌だな。と考えていると、漸く私のうな重が届いた。

おぼんの上にはピカピカの重箱と、お吸い物、漬物の3店セット。周囲の客に見られないように、少し蓋を開け中を覗く。一瞬開けただけだが、うなぎのタレのいい香りが鼻腔を刺激する。もう匂いが美味しい。もう我慢出来ない!ガバっと開けると、なんとも美しいうな重が現れた。箸を入れるのが勿体完璧なフォルムを、スマホの画面に収める。うな重を考えた人は天才だ。どうしてあんなニョロニョロと気持ちの悪い生き物を食べようと思ったのだろう。当時は余程食べる物に困っていたのか?まぁ、でもその人のお陰様で、今日私達は美味しい料理を食べられるというわけだ。


 鰻の角を箸で割き、米と一緒に口に入れる。ぷわぁぁと口の中に香ばしいタレの香りがパンパンに広がる。次にゆっくりと咀嚼を始める。程よく焼かれた皮、身はふっくらとしている。さすが職人。あっぱれだ!咀嚼していくと、うなぎの脂が出てくる。すっごい脂だ。うなぎってこんな脂っぽかったっけ?とびっくりしてしまうほどだ。こいつはすごい。これは確かに誰かに教えたくなるお店だ。近年、日本も物価が上がり、その煽りを受けてうなぎの値段も上がってしまったが、これで3.600円ならまだコスパいい。久しぶりにちゃんとした鰻を食べさせてもらった。
 貴方も大切な人と一緒に、“かどかわ”で美味しい鰻を堪能してみてはいかがでしょう。

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