千葉県・袖ケ浦市 東京ドイツ村に行く前にランチ食べてから行かない?【ドライブインときわ】

貴方は千葉県袖ケ浦市にある東京ドイツ村をご存知だろうか?東京でもないし、ドイツでもないし、村でもないのに東京ドイツ村。

色々ととっ散らかっているが、イルミネーション時期になると年間100万人ほど訪れる人気スポットだ。

広大な敷地にはアトラクションや動物園なんかもあるので興味がある方は東京ドイツ村をチェックしてみてほしい。

そんな東京ドイツ村に大切な人と遊びに行く貴方。

昼食はどうしましょう?勿論、園内で食べられるがコスパを気にされる方にはオススメできない。

そこで今回NOPLANNERから近場で最強にコスパのいいお店を特別に紹介しよう。

【ドライブインときわ】場所は〈千葉県袖ケ浦市野里462−1〉東京ドイツ村から車で7分くらいの場所にある。

ドライブインと名が付くので一見自販機が沢山設置されてるレトロなレストランかな?と思うが全然違う。

とんかつ、焼き鳥の町の定食屋さんだ。しかも道沿いにのぼり旗が出ていないので、気を付けて車を走らせないと通り過ぎてしまう。私は8回くらい通り過ぎてしまった。

入店するとお好きな席にお座り下さいスタイル。

席は座敷に4テーブル、4人掛けテーブル4つ、カウンター席3つある。どこに座るのが正解なのか私は少々悩んでしまったが、カウンター席には誰もいないのでカウンターの端に座りメニューを選ぶ。

ランチ定食税込500円、ごはんおかわり無料。平日のみ11:30〜15 :00まで。

この日は*餃子定食*チキンカツ定食*アジフライ定食の3種で各7食限定。。。7食だけだと!?ライバル達に先を越されてはならないと私はすぐにアジフライ定食をお願いした。

すると女将は「ランチは……………………。」(!?。なんだこの間は………売り切れなのか?)「アジフライでお終いです。」良かった。

他のメニューは売り切れてしまったらしい。なんとかギリギリ助かった。これで売り切れだったら入り口の扉外して帰る所だった。

安堵した私は余韻に浸っていると新たに客が入店してきた。見た目は70代〜80代だろうか。昭和の大学教授のような男性客が私の横に腰かけた。

広い店内、一つ空けて座ればいいものなのに、なぜわざわざ私の横に座ったのだろう?

パーソナルスペースに見知らぬ人物が入ってくると私はイラっとする。

舌打ちをして席を移動しようと思ったが、それも気分が悪いだろうと思い我慢する事にした。

昭和教授は500円ランチを目当てに来たようだが売り切れてしまったので、仕方なしに生姜焼き定食を注文する。おっと、これは気まずい。なぜなら最後のランチをゲットしたのは隣に座っているこの私だからだ。

それをこの昭和教授が知ったら絶対に私を恨むに違いない。やはり席を移動するべきだったか、しかし今更もう遅い。どうしたらバレずに食べる事が出来るか………………。無理だ。こうなったら逆に500円ランチを見せてあげる作戦にしよう。これでやり過ごすしかない。

決意を決めた私は、入口横のセルフ給水機で水とおしぼりを手にし昭和教授の様子を伺ってみる。何も知らない昭和教授は呑気に新聞紙を読んでいた。その間厨房では大将が私の鯵に丁寧にパン粉を付け油で揚げている。素晴らしい音色だ。

この揚げている音が私のアジフライの音だ。

(待ち遠しいな教授!)と教授を振り返るとまるで興味なさそうに黙々と新聞を読んでいる。ところで、教授の頼んだ生姜焼き定食はいくらするんだろう。と値段を調べてみると850円だった。

私が最後のランチをゲットしたせいで予定よりも350円も高い定食を頼まなくてはいけなくなってしまったのか。年金暮らしの350円は痛い出費だろう。しかし交換はしてあげられないな。

私もこのランチが食べたくて無駄に8回も前を通り過ぎたのだから。とうとう私のアジフライ定食が運ばれてきた。教授が見やすいようにお盆を斜めに向けてあげる。これで教授も見やすいはずだ。500円なのにアジフライが2匹も付いており、他にキャベツの千切り、マカロニサラダ、白米と味噌汁と漬物。ボリューム満点、それではいただきます。

まずはアジフライにウスターソースをチョロっとかけていただく。醤油派とソース派で分かれるが私はソース派だ。卓上に醤油も置いてあるので醤油派の人も安心してほしい。

アジフライは出来立てだけあって外はサクッと中はホクッしている。私は教授もこの音を聞きたがっているに違いないと思い、体を少し傾けてあげて咀嚼した。本来なら耳元で思いっきりクチャクチャ咀嚼してあげたいところだが、生憎まだ気心知れた仲ではないので私がサービスできるのはここまでだ。きっと教授も同じ気持ちで私の咀嚼音を楽しんでいる事だろう。

千葉県と言えば黄金アジフライが有名だが、【ドライブインときわ】は少々小ぶりの定番アジフライ。

身がギュッとしまっているので鯵の持っている旨味と、揚げられたパン粉とソースの甘味が美味い。やはり揚げたては最高だ。アジフライを堪能していると、私より350円も高い生姜焼き定食が教授のもとへ運ばれてきた。

まず教授は生姜焼きに大量の七味をかける。その後、千切りキャベツにも大量のソースをかけ、漬物に大量の醤油をかけた。思わず「かけすぎだよ!」とツルツル頭を引っ叩いてやろうと思ったが、すぐにそんな仲ではなかった事に気づく。これじゃ大将が丹精込めて作った生姜焼きが台無しだ。

これは500円ランチ食べられなかった腹いせなのか?大将は何も悪くない。このボリュームでご飯もおかわり無料で500円なんてここの大将太っ腹だ。

近所にあったら週4で通いたい。早速教授がおかわりをお願いする。食べるペースも早いワンパク教授だな。私も負けじとペースを上げるが、すぐに追い越され食べ終えてしまった。負けた。食事量もスピードも負けてしまった。ワンパク教授は爪楊枝を高々と加え、「シーハーシーハー」言いながら横目でチラッと私を見る。その後水を口に含み、軽くブクブクと濯ぐと新聞を小脇に抱え会計を済ませた。

帰り際、私の後ろを通り過ぎる時に「フッ」と鼻で笑われたような気がしたが思い過ごす事にした。私の完敗だ。何に完敗したか分からぬが、とにかく完敗したのだ。貴方も隣に見知らぬ人が座ってきたら気を付けてほしい。

いつどこで勝負を仕掛けられるか分からない世の中だ。

貴方も大切な人と東京ドイツ村に来る事があれば【ドライブインときわ】でコスパ最強のランチ定食を食べてみてはいかがてしょう。

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